御菓子司 鶴屋八幡

Library

  • 菓子絵図帖

  • 木版と木型

  • 古文献に纏わる文献・資料

菓子絵図帖かしえずちょう

お得意様に説明したり、ご注文を承る、また意匠の伝承等の為、菓子絵図帖を制作します。鶴屋八幡では江戸時代より伝わる多くの菓子帖を保管しています。その中から抜粋いたしました。
これらの菓子帖の中には、判読しづらいもの、復元が困難なものも一部ありますが、多くの菓子が受け継がれ、現在もお茶席や店頭でご利用いただいております。

  • 鶴屋八幡の基本となる絵図帖のひとつ
    (江戸時代)

  • 菓子絵図帖-天保三年
    (1832年)

  • 鶴屋八幡の基本となる絵図帖のひとつ
    (江戸時代)

  • 職人達が書き写した絵図帖
    (江戸時代)

  • 鶴屋八幡菓子帖
    (明治時代)

  • 左の菓子帖の一部
    (お好み菓子の部)

  • 菓子絵図帖
    文政十三年(1830年)

  • 安政から慶応にかけて書き留められた菓子帖。値段の符牒やお好み菓子が細かく記載されています。

  • (左の控帖の一部)
    時代により値段の改正記録がされています。

  • 菓子絵図帖
    (江戸時代)

  • 数多くのお得意様のお好み菓子を記録したものです。(明治時代)

  • 文化年間より代々書き加えられ、実際に使われていた絵図帖です。

※現在、資料室は非公開のため、文献・その他資料についてのご質問やお問合せは受け付けておりません。予めご了承ください。

木版と木型もくはんときかた

  • 江戸時代の木版帖

    饅頭切手の木版控。偽造防止の為に、印の位置も正確に描かれています。

  • 江戸時代の木版帖

  • 木版を使った銘紙

  • 鶴屋八幡が保管する木版

    資料室保管木版数453版

  • 雀やリス、蛙など小動物をあしらったもの
    (明治時代)

  • 鯛や、鯉、亀などをあしらったもの
    (明治時代)

  • 江戸から明治にかけて作られた、花や木の実をあしらった小型の干菓子木型です。

  • 江戸から明治にかけて作られた木型。当時、名人と言われた彫師形屋東三郎の木型も有り、現在、使用しているものも含めて約2,000丁を保管しています。

※現在、資料室は非公開のため、文献・その他資料についてのご質問やお問合せは受け付けておりません。予めご了承ください。

古文献こぶんけん資料しりょう1

鶴屋八幡は、元禄時代創業の虎屋伊織の伝統を受け継いでいます。この店は東海道中膝栗毛や摂津名所図会、また、当時の商人番付などに度々登場し、上方はもとより諸国の旅人が大坂へ立ち寄った際、一度は訪れていたようです。 弊店で保存している資料の一部をご紹介致します。

  • 改正増補「難波丸綱目」

    延亨五年(1748年)当時の大坂の人名録や商工案内、地誌が収録され、虎屋伊織の記述も見えます。

  • 風流画口合 浪速名所道案内
    松川半山 画(江戸末期)

    左から二列目の上から三つ目に虎屋伊織が紹介されています。

  • 風流画口合 浪速名所道案内
    松川半山 画(江戸末期)

    虎屋伊織の紹介(拡大)。

  • 菓子煙草絵本響応
    (江戸時代・滑稽本)

    槍先の旗印に大坂かうらいばし
    御菓子所とらやいおりが見えます。

  • 絵本十二支
    (江戸時代)

    虎の頁に浪速めいぶつ とらやまんぢう

  • 東海道中膝栗毛

    十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の中に大坂の虎屋伊織の記述が有り、お菓子の包み紙を模した袋まで制作し売り出していました。

  • 浪速百景の内 高麗橋の図

    虎屋伊織と三井呉服店の記載があります。
    長谷川貞信画

  • 浪速名所独案内
    大坂の名所ガイドマップ(天保年間)

  • 浪速名所独案内
    大坂の名所ガイドマップ(天保年間)

    高麗橋通りの拡大
    中央下に虎屋饅頭、左側に豪商三家(両替商)が描かれています。

古文献こぶんけん資料しりょう2

歴史の所でご紹介している大坂で初めて発行された饅頭切手(商品券)や明治から大正にかけて発行していた鶴屋八幡のお菓子券や江戸時代の貴重な資料の一部をご紹介いたします。

  • 寛政五年(1793)と江戸後期の菓子切手

  • 江戸後期 虎屋伊織と鶴屋八幡の羊羹切手

  • 明治・大正期の鶴屋八幡のお菓子券

  • 高麗橋全

    版本による日本で最初の菓子商品案内(虎屋伊織)。寛政三年(1791)

  • 浪華家都東

    寛政三年に続いて発行した版本の菓子栞。色づけされた当時としては珍しいものです。天保七年(1836)

  • 明治33年(1900)パリ万国博覧会に於いて出品した鶏卵煎餅(たまごせんべい)が銀牌の栄誉に浴しました。

菓子製法文献かしせいほうぶんけん

室町の頃より喫茶の風習と共に育まれてきた和菓子。 江戸時代に成熟期を迎え、今日に受け継がれて参りました。元禄時代になり現在の和菓子の礎となる書物があらわれて参りました。 初期のものでは、元禄六年刊行の「男重宝記」をはじめ、初の製法書「御前菓子秘伝抄」、「御前菓子図式」江戸深川、船橋屋織江の「菓子話船橋」等が江戸時代を代表する菓子製法書でございます。

  • 男重宝記 元禄六年(1693)

    元禄時代の日常生活に必要な常識知識を項目別に解説した教養本。菓子の類で約250種の内24の菓子の図が描かれています。

  • 古今名物御前菓子秘伝抄
    享保三年(1718)

  • 古今名物御前菓子図式
    宝暦十一年(1761)

  • 餅菓子即席手製集
    文化二年(1805)

  • 古今新撰菓子大全
    天保十一年(1840)

  • 江戸流行「菓子話船橋」
    天保十二年(1841)

  • 鼎左秘録
    嘉永五年(1852)

  • 古今新製名菓秘録
    文久二年(1862)

※現在、資料室は非公開のため、文献・その他資料についてのご質問やお問合せは受け付けておりません。予めご了承ください。